コラム「スマートツーリズムを実現する回生電動アシストシステムとは?」では、回生電動アシスト自転車の仕組みやスマートサイクルツーリズムへの活用について紹介しました。
2024年1月現在、「道の駅まえばし赤城」にて回生電動アシスト自転車を使用したIoT実証実験を実施しています。この実証実験は、前橋観光コンベンション協会、太陽誘電株式会社、弊社イー・フォース株式会社の共同で進めており、使用している自転車は市販しているクロスバイク型とシティサイクル型の回生電動アシスト自転車です。
今回の記事では、IoT実証実験の内容について紹介します。
回生電動アシスト自転車を使うメリット
回生電動アシスト自転車は、従来の(回生機能のない)自転車に更なる価値をもたらします。
環境:CO₂を排出しないため、カーボンニュートラル社会に適している
健康:高齢者も安心して利用できるため、運動不足の解消に繋がる
安全:坂を下るときや停止する際に、発電しながら走行速度を抑えられる
利便性:ブレーキをかける際のエネルギーを回収して再利用し、走行中の電池切れリスクや充電の手間を軽減できる
未来の「エネルギー自給自足」システム
回生電動アシスト自転車は、のぼり坂ではアシストを利用して電池を消費し、くだり坂では発電しながら電池を充電します。この消費エネルギーと発電エネルギーをほぼ同じにすることができれば、充電のためのインフラやメンテナンスを省略することができます。
2024年1月現在、手動の充電なしで更なる長距離移動を実現するための新しいモビリティシステムの開発が進められています。電池切れを気にすることなく、よりいっそう環境にやさしいサイクリングができるようになる日も近いかもしれません。
参考:太陽誘電株式会社「環境と人にやさしいNew Mobilityを実現する回生電動アシストシステム」
IoT機能による更なる価値提供
さまざまなメリットを有する回生電動アシスト自転車ですが、IT技術を活用してデータ生成や分析、可視化を行うことで、更なる価値が提供できると考えます。
データ利活用例
・自身が消費電力、発電電力、情報をリアルタイムで可視化することで、サイクリング体験をより楽しくする
・ユーザー自身の走行データを提供し、自身の運動量や消費カロリーなどを確認できるようにする
・走行軌跡やブレーキをかけた場所を可視化し、インフラ整備や減災に活用する
・ユーザーの体力や嗜好に応じたルートを提案する
実際に回生電動アシスト自転車に乗ってみよう!
「回生電動アシスト自転車に乗ってみたい」と思われた方へ
2024年1月現在、「道の駅まえばし赤城」では、回生電動アシスト自転車を使って自身の電力消費状況や発電状況を確認しながら楽しめるレンタサイクルを提供しています。ぜひ試してみませんか?
おすすめの手順
①スタンプラリーアプリ「AKAGIサイクルスタンプラリー」などを活用し、回生電動アシスト自転車でまわりたいエリアやスポットなどの計画を立てる
②「道の駅まえばし赤城」にて「回生電動アシスト自転車」をレンタルする(レンタルに関する詳細はこちら)
漕ぎながら位置情報・運動量・ブレーキ・発電量などを収集し、データを利活用するこの取り組みでは、スマートフォンアプリで自分がどのくらい発電したかを確認しながらサイクリングを楽しめます。
サイクリングを終えて道の駅まえばし赤城で自転車を返却し、タブレットでアンケートに回答するとQRコードが表示されます。スマートフォンで読み取ると、実際に走行したルートが地図上に表示され、ブレーキをかけた場所も分かります。
走行距離や走行時間、発電電力や電力自給率、消費カロリーやCO₂削減量なども結果画面から確認できます。結果画面のURLを保存しておけば、後日でも閲覧できます。
興味が湧いた方はぜひ「道の駅まえばし赤城」にサイクリング体験をしに来てください!