今回はとうきょうスカイツリー駅から東武特急「りょうもう」に乗って、群馬県の桐生へ行きレンタサイクルで観光をしてきました。利用した駅は東武伊勢崎線の「新桐生駅」です。

駅ナカにある売店で電動アシスト付き自転車が無料でレンタルできます。
絹織物の街 群馬県桐生
伝統と文化の残る街「桐生」
群馬というと草津温泉や伊香保温泉などの温泉や尾瀬や谷川岳といった景勝地が全国的に有名です。また、群馬には世界遺産に登録された富岡製糸場もあり紡績業が盛んでした。桐生は群馬県の東部に位置し、絹織物が盛んな地域です。隣は栃木県の足利で、この地域は両毛とよばれる地域です。


東京からは浅草や東京スカイツリーから東武鉄道の「りょうもう」という特急列車に乗って約1時間半の場所です。東京に長く住んでいますが、このエリアには訪れたことがありませんでした。以前から、高崎や日光などの帰りに車で通りかかり気になっていた地域です。
桐生エリアの魅力は古い街並み

写真は桐生新町という古い街並みが保存されているエリアです。正式には「桐生市桐生新町重要伝統的建造物群保存地区」といい、日本遺産に登録されています。おおよそ1kmほどの通りに趣のある建物が数多く並んでいて、とてもノスタルジックな場所です。写真中央の煙突がある建物は、古い銭湯「一の湯」さんです。埼玉から移住してきた方が廃業になった銭湯を復活させたことで話題になりました。今でも営業しています。(今回は残念ながら時間がなくて入れませんでした。) 桐生新町へは新桐生駅からは約3.3kmあり、自転車で15分ほどです。途中渡瀬川や赤城山を望みながら、桐生のレトロな街並みを見ながら向かうことができます。

こちらは古民家を改修した和食屋さん。こういうお店は地方に行くと必ずありますが、どこも混雑していて、ゆっくり雰囲気を味わえることが少ないのですが、この日は待ち時間無く入れ、落ち着いて食事ができました。ゆっくりし過ぎて後ろがおしてしまいました😅

こちらは、かつて酒屋さんだった矢野本店さん。今はお米、お茶やお土産品などを販売しているお店です。この看板はインパクトありますよね。こういうの大好きなので、何枚も写真を撮ってしまいました。隣にある有鄰館には蔵を使ったイベントスペースがあり、この日は「日本遺産」に関連するイベントを開催していました。日本遺産に関連する全国の地域の自治体が集まっていました。

桐生新町を離れ、織物参考館・紫(ゆかり)に立ち寄りました。こちらは現役で経営されている森秀織物さんが運営している織物の博物館です。日本古来の織り機や実際に製造している工場を見学できます。また、藍染の体験もできます。


恥ずかしながら、体験した作品がこちら。トートバックとストールです。不器用なため作品の出来栄えはご愛嬌レベルです😆。

地域内観光には電動アシスト付き自転車が最適
冬の閑散期とはいえ、土曜日にもかかわらず観光客は非常に少なく、外国人観光客はゼロ。電車も浅草や東京スカイツリー駅からの乗客は同車両ではゼロでした。現地で開催されていた骨董市には多くの人が集まっていましたが、ほとんどが近隣や県内の人々のようでした。織物や古い街並みといった魅力的なコンテンツがあるにもかかわらず、首都圏やインバウンドの集客が少ないのは惜しいと感じました。現地の人によると「首都圏からアクセスの便が悪い」とのことでしたが、首都圏からは特急や車で1時間40分程度で日光より近い距離にあります。問題は地域内の移動手段です。現地の移動は車で来ることを前提に考えられており、電車で来る観光客は想定されていません。
今回は新桐生駅から桐生新町(約3.7km)、織物参考館(1.5km)を巡りました。バスは1時間半に1本程度と少なく、徒歩移動は困難です。今回は新桐生駅で電動アシスト付き自転車を無料で借りられ、各移動が15分以内で快適でした。観光活性化には、こうした移動手段の整備が鍵になりそうです。

皆さんも絹織物の歴史と文化の街「桐生」に行ってみませんか。
桐生サイクルマップ
